視聴者アンケート、各種レビューサイトのスコア、そして放送当時の反響を総合的に分析し、いま観るべき上野樹里の傑作ドラマをランキング形式で紹介します。
第1位:『のだめカンタービレ』(フジテレビ系 / 2006年)
クラシック音楽ブームを巻き起こし、社会現象となった伝説的コミックの実写化作品。上野樹里が演じた野田恵(のだめ)は、突拍子もない奇行とピアノに対する純粋無垢な情熱を併せ持つ難役でしたが、原作の魅力を一切損なうことなく三次元に具現化しました。共演した玉木宏との掛け合いのテンポ感、コミカルな変顔からピアノ演奏時の鬼気迫る表情への切り替えなど、彼女の卓越した表現力が世に知れ渡る決定打となった記念碑的作品です。
第2位:『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系 / 2019年〜2026年)
東日本大震災で母を失った悲しみを抱えながら、法医学者として遺体の「生きた証」を見出す主人公・万木朝顔を熱演。父役の時任三郎との静かな日常会話、夫役の風間俊介と築く温かな家庭描写が多くの視聴者の涙を誘いました。大げさなセリフに頼らず、息遣いや視線の揺らぎだけで登場人物の心の機微を表現する「引き算の演技」が高く評価され、月9ドラマとして異例の2クール連続放送やスペシャル版が制作される大ヒットシリーズとなりました。
第3位:『ラスト・フレンズ』(フジテレビ系 / 2008年)
性同一性障害(性自認の葛藤)やDV、トラウマといった重厚なテーマに切り込み、最高視聴率22.8%を記録したセンセーショナルな話題作。上野樹里はモトクロス選手を目指す岸本瑠可を演じるにあたり、トレードマークだったロングヘアをバッサリ切り落とし、凛々しさと繊細さを兼ね備えたボーイッシュな役作りに挑戦しました。内面に秘めた切ない苦悩を全身で体現し、ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。
第4位:『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(TBS系 / 2026年)
ヨガインストラクターの娘と、妻に先立たれた父が共に婚活に挑むオリジナルラブストーリー。松重豊との息の合った親子関係や、田中圭演じるシングルファーザーとの等身大の恋愛模様が同世代の共感を呼びました。気負わずに生きることの大切さを自然体で演じきり、近年の上野樹里が得意とする「日常に寄り添う演技」の到達点を示しています。
第5位:『家族ノカタチ』(TBS系 / 2016年)
香取慎吾演じる「独身至上主義のこじらせ男子」と、上野樹里演じる「バツイチで自立したこじらせ女子」が織りなす大人のホームドラマ。他者と深く関わることを避けてきた主人公たちが、破天荒な親世代に振り回されながら少しずつ心を開いていくプロセスを丁寧に描写。放送終了後も「隠れた名作」として根強い支持を得ています。
第6位:『アリスの棘』(TBS系 / 2014年)
父親を死に追いやった悪徳医師たちに制裁を下すため、冷徹な復讐鬼へと変貌する新人医師・水野明日美を演じたサスペンスドラマ。これまでの明るく温厚なイメージを完全に覆し、感情を押し殺した凍りつくような眼差しと復讐の執念を冷徹に表現。彼女のダークヒロインとしての新境地を切り拓いた一作です。
第7位:『グッド・ドクター』(フジテレビ系 / 2018年)
自閉スペクトラム症とサヴァン症候群を抱える小児外科レジデント(山﨑賢人)を支える小児外科医・瀬戸夏美役を担当。命の現場で直面する厳しさと温もりを情熱的に演じ、作品の推進力として安定感ある演技力を発揮しました。