中古バスボートを手に入れたオーナーが直面する最大の壁は、「購入費用」ではなく「購入後に毎年発生し続ける維持費」の重さです。自動車と同じ感覚で「車体さえ買えばあとはガソリン代だけ」と考えていると、家計に深刻なダメージを与えることになります。
フィールドごとの保管事情として、代表的な2大メジャーフィールドの維持コストは以下の通りです。
- 琵琶湖バスボート駐艇場料金:フルサイズFRP艇の場合、マリーナの年間駐艇料・揚降料・施設利用料を合わせて年間35万〜65万円前後。リゾート型マリーナや屋根付き保管場所では80万円を超えるケースもあります。
- 霞ヶ浦バスボート中古販売・保管事情:スロープ使用料を含めたマリーナ保管で年間25万〜45万円前後。自身で牽引して毎回ランチングするトレラブル運用を選択するアングラーも多いエリアです。
これらに加え、定期的に発生する必須経費を見落としてはなりません。ボートトレーラーを公道で牽引する場合、小型車枠(白ナンバー)であれば毎年車検となり、自賠責保険・重量税・点検整備費用を含めて1回あたり4万〜8万円がかかります。また、日本小型船舶検査機構(JCI)による船舶検査(本検査6年ごと、中間検査3年ごと)の手数料および法定備品点検費用が必要です。
さらに、高馬力船外機のガソリン消費量は自動車の比ではありません。250馬力クラスで全開走行を繰り返せば、1日の釣行でガソリン50〜80リットル(約8,000〜14,000円)を軽快に消費します。エンジンオイル・ギアオイル交換、プラグ交換、インペラ交換などの定期メンテナンス費用を加算すると、20フィートクラスのFRP艇を良好な状態で維持するには、年間最低でも70万〜120万円前後のランニングコストを予算化しておく必要があります。