王水は個人が実験室や家庭で安易に扱える代物ではない。日本化学会をはじめとする各種学会や専門機関は、王水の取り扱いに対して極めて厳重なガイドラインを設定している。
王水の精製・使用時には、致死性の有毒ガスである塩化ニトロシルや塩素、二酸化窒素が発生する。これらを吸入すれば肺水腫を引き起こし、最悪の場合は命を落とす。そのため、必ず強力な局所排気装置(ドラフトチャンバー)内で作業を行う必要がある。また、王水は保存が効かない。放置するとガスが発生し続けて密閉容器を爆発させる危険性があるため、使用直前に調整し、使い切るか中和処理を施さなければならない。十分な防護服、耐酸性手袋、保護メガネの着用は最低限の義務だ。