地域住民から最も関心を集めているのが、救急出動における現場到着時間の短縮と救命率の向上だ。救急車の現場到着までのわずか数十秒の差が、患者の予後を決定づけるケースは少なくない。三田市消防長は、隊員のスキル向上だけでなく、動態管理システムや高度医療機器を搭載した高規格救急車の最新配備が劇的な効果を上げていると語る。
心肺停止などの重症事案においては、現場到着前から傷病者の生体データを医療機関へリアルタイム伝送するシステムが運用されている。これにより、病院到着と同時に専門医による集中治療へ移行できる体制が整った。命のバトンを途切れさせないための密な連携が、現場の最前線で確実に実を結んでいる。