日本列島には、民家の壁面で見かけるおなじみの種から南西諸島に固有の希少種まで、多様なヤモリが生息しています。日本のヤモリ種類一覧を俯瞰すると、主に以下の種が代表格として挙げられます。
本州・四国・九州の市街地や住宅街で目にする個体のほぼ100%はニホンヤモリ(学名: Gekko japonicus)です。体長は10〜14cm程度で、指先に微細な毛が密集した「指下薄板(しかはくばん)」を持ち、垂直なガラス壁や天井を自在に歩き回る能力を備えています。主に夜行性で、室内の明かりに集まるガやハエ、ゴキブリの幼虫などを捕食するため、家屋を害虫から守る益獣として重宝されてきました。
一方、南西諸島や小笠原諸島には、指の形状が木の葉に似ている「ホオグロヤモリ」や「ミナミヤモリ」、さらには大型で森林性の「タカラヤモリ」や「クロイワトカゲモドキ(原始的なヤモリの仲間)」が生息しています。家に出るヤモリの見分け方としては、本州以南の市街地住宅であれば「ニホンヤモリ」、沖縄や奄美などの南西諸島で「チチチ」と高い鳴き声を響かせている場合は「ホオグロヤモリ」と判別するのが確実です。