猗窩座の名を一躍強烈に印象づけたのが、劇場版『無限列車編』における炎柱・煉獄杏寿郎との激突です。至高の領域に近い強さを持つ煉獄に対し、猗窩座は何度も「お前も鬼にならないか」と執拗に勧誘しました。
老いと死を受け入れる人間を「弱者」として切り捨て、永遠に鍛錬を続けられる鬼への転生を至上の価値とする猗窩座の思想は、煉獄が示した「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」という高潔な人間賛歌と真っ向から衝突しました。この一戦を通じて描かれた強さへの病的な執着こそが、後に明かされる人間時代の哀しき呪縛へと繋がっていきます。