一口にウイルス性胃腸炎と言っても、原因となる病原体によって好発年齢や潜伏期間、症状の出方に明確な違いが存在します。代表格であるノロウイルスとロタウイルスの差異を把握することが、適切な初動につながります。
ノロウイルスは1〜2日(24〜48時間)の潜伏期間を経て、突発的な激しい嘔吐や吐き気で発症するのが特徴です。子どもから高齢者まで幅広い年代が感染し、わずか10〜100個程度の微量なウイルス粒子が体内に入るだけで発病します。発熱は37度前後の微熱にとどまるケースが多い一方、上から下からの急激な体液喪失に見舞われます。
対してロタウイルスは2〜4日の潜伏期間を要し、乳幼児を中心に重症化しやすい傾向があります。特徴的なサインは米のとぎ汁のような白色便と38度以上の高熱で、嘔吐・下痢が5〜7日程度と長引く点がノロウイルスとの大きな違いです。成人は過去の感染経験により軽症で済む場合もありますが、油断は禁物です。