1966年5月15日に放送を開始した『笑点』において、桂歌丸師匠は第1回から大喜利メンバーとして名を連ねていました。初代司会者の立川談志さんをはじめ、錚々たる個性派が揃う中で、歌丸師匠はシャープな切り返しと独特の風貌を活かした自虐ネタ、そして切れ味鋭い風刺で不動のポジションを確立します。
2006年5月、先代司会者である5代目三遊亭圓楽さんの勇退に伴い、満場一致で5代目『笑点』司会者に就任。回答者の個性を最大限に引き出しつつ、番組の品格を保ち続ける舵取り役として、歴代最高峰の司会ぶりを披露しました。日本テレビの歴代視聴率記録においても常に上位をキープし、日曜夕方の顔として国民的な支持を集め続けたのです。
歌丸師匠の凄みは、単なる人気テレビタレントにとどまらず、伝統芸能のトップランナーとしての責務を果たし続けた点にあります。2004年には落語芸術協会(芸協)の第5代会長に就任。分裂状態にあった演芸界の融和に努め、若手の育成や新宿末廣亭・浅草演芸ホールなどの寄席文化の維持に生涯を捧げました。