『エアーマンが倒せない』の直接の元ネタとなったのは、1988年にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲーム『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』です。シリーズ屈指の傑作として名高い同作において、8大ボスの一角として登場するのが風を操るロボット「エアーマン」でした。
楽曲の生みの親は、当時マルチクリエイターとして同人活動を行っていたせらみかるちたん(現:せらみかる)氏。2007年5月、彼が自身のウェブサイトや動画投稿サイトに公開した手書きのPV付き楽曲がすべての始まりでした。小学生時代に夢中になって挑み、理不尽な攻撃パターンに何度も煮え湯を飲まされた生々しいゲーマーの感情を、哀愁漂うメロディに乗せてストレートに吐露した内容が、往年のゲーマーたちの琴線に触れたのです。
その後、同人音楽サークル「Team.ねこかん[猫]」のnyanyannya氏が激しいロック調にアレンジしたカヴァーバージョンを公開したことで人気は沸騰。ニコニコ動画黎明期の爆発的なトラフィックと共鳴し、瞬く間にミリオン再生を達成する社会現象へと発展しました。