シェーグレン症候群の診断において最も困難とされるのが、初期段階における自覚症状の曖昧さです。「エアコンのせいで目が乾く」「加齢や疲労で喉が渇きやすい」と自己判断して放置してしまうケースが後を絶ちません。早期発見のための初期症状セルフチェック項目を確認しておきましょう。
【目の初期症状】
- 目の中に常に砂が入っているようなゴロゴロ感・異物感がある
- 目薬を1日に何回も点眼しないと目が開けていられない
- 光を異常に眩しく感じたり、充血が治りにくかったりする
- 泣いても涙が出にくくなったと感じる
【口・喉の初期症状】
- パンやビスケット、ゆで卵などのパサパサした食べ物が水なしでは飲み込めない
- 口の中が乾いて舌が痛む、または口内炎が頻発する
- 夜中に喉の渇きで何度も目を覚まし、水分補給が必要になる
- 会話を長時間続けると声がかすれ、唾液が泡立ってくる
【全身に現れる外分泌腺以外の症状】
- 十分な睡眠をとっても回復しない、鉛のように重い全身倦怠感
- 手指や手首、膝などの関節が痛む(腫れを伴うこともある)
- 肌の異常な乾燥や、冬場の指先の変色(レイノー現象)
多くの医療機関において、診断が確定するまでに複数の診療科を渡り歩く「ドクターショッピング」を経験する患者が少なくありません。眼科や歯科で異常を指摘された後、リウマチ膠原病内科を受診して抗SS-A抗体・抗SS-B抗体の血液検査や口唇生検を受けることで、ようやく確定診断に至るのが一般的なルートです。