海外のクリエイターやプロデューサーとの共同制作で、劇伴や民族音楽の文脈から和楽器への注目度が急上昇している。しかし、「Shakuhachi」や「Shamisen」と名前を口にするだけでは、音の仕組みや質感が伝わらない場面も多い。ネイティブに通じる英語説明のストックが威力を発揮する。
尺八を説明する場合、単に「Japanese flute」とするのではなく、「An end-blown bamboo flute with five finger holes, known for its breathy and expressive tone(息の質感と豊かな表現力で知られる、5つの指穴を持つ縦型竹笛)」と添えると、どのような音響特性を持つか一発で伝わる。
三味線であれば「A traditional Japanese three-stringed fretless lute, played with a large plectrum called a bachi(バチと呼ばれる大きな撥で演奏する、フレットのない日本の伝統的な3弦リュート)」と表現するのが最も正確だ。「Fretless(フレットがない)」という単語を入れることで、西洋の弦楽器奏者にも微分音や独特のサワリの構造が直感的に伝わる。
和太鼓は「Japanese barrel-shaped drum」や「Traditional ensemble drumming」と表現され、映画音楽のパーカッションパートでも重宝される存在だ。固有の名詞に簡潔な構造説明を添えるスキルこそが、文化の翻訳者としての信頼につながる。