どれほど優れた名品種であっても、収穫のタイミングを誤ればその真価を味わうことはできません。真穴みかん旬の時期は、年間を通して11月中旬から12月下旬までの約1か月半という非常に限られたウインドウに集中しています。
出荷の口火を切るのは11月上旬から中旬にかけての「極早生(ごくわせ)」ですが、真穴みかんの真骨頂を堪能できるのは、11月下旬から出荷が本格化する「宮川早生(みやがわわせ)」を中心とした早生品種です。この時期の果実は、酸味が適度に抜けながらも柑橘らしい爽快な香りを保ち、糖度とのバランスが最も研ぎ澄まされた状態に仕上がります。
12月中旬を過ぎると、完熟度が増して濃厚なコクが前面に出てきますが、果皮と薄皮が極限まで薄いため、過熟による浮皮や傷みが出やすくなる繊細さも持ち合わせています。お歳暮などの贈答用、あるいは最も充実した味わいを自宅で堪能したいのであれば、11月25日前後から12月15日頃までに手元へ届くタイミングを狙うのが最も賢明な選択です。