「明日までに数値を伸ばしたい」「今すぐ記録を更新したい」という声に応えるため、体の反射メカニズムを応用した即効アプローチを検証した。筋膜の緊張を瞬間的に解除し、眠っている可動域を解放する3つのステップが存在する。
第一に実践すべきは、足裏の足底腱膜に対するアプローチだ。ゴルフボールや硬めのテニスボールを土踏まずの下に置き、左右それぞれ1分間ずつ体重をかけて転がす。足裏の筋膜はふくらはぎ、太もも裏、背中を経て後頭部まで一本のラインで繋がっている。起点となる足裏を刺激するだけで、背面全体の張りが一気に緩む。
第二のステップは「相反抑制」を利用した神経ハックだ。主動筋(太もも前側の四頭筋)にギュッと力を込めて5秒間キープすると、神経の反射によって拮抗筋である太もも裏(ハムストリングス)の緊張が強制的に緩む。これを3セット繰り返す。
第三に、測定直前の呼吸法だ。限界位置へ向かう際、息を止めると筋肉は防御反応で硬直する。息を細く長く吐き出しながら、お腹を薄く凹ませるイメージでスライド盤を押し込む。これらの一連の手順を踏むだけで、体が硬い被験者でも即座にプラス3〜5cmの測定アップが確認された。