今日の月が赤いのはなぜ?地震の前兆や不吉な噂の真相を科学的に検証

今日の月が赤いのはなぜ?地震の前兆や不吉な噂の真相を科学的に検証

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毎年6月になると女性誌やSNSで「今夜はストロベリームーン!見ると恋愛運が上がる赤い満月」といった特集が一斉に組まれます。しかし、ここにはメディアによる言葉の拡大解釈と決定的な誤解が存在します。

「ストロベリームーン」という呼称は、元来アメリカの先住民族(ネイティブアメリカン)が季節を把握するために各月の満月に付けた農事暦(アルマナック)に由来します。6月は野いちごの収穫期であったことから名付けられたに過ぎず、「月がイチゴのようにピンクや赤に染まること」を意味する天文学用語ではありません。

ただし、天文学的な観点から見ると、夏至前後の満月は太陽と反対の位置関係になるため、一年のうちで最も南中高度(空高く昇る角度)が低くなります。地平線に近い軌道を通る時間が長いため、結果として他の季節の満月よりも大気の影響を受けやすく、ほんのり赤や琥珀色に見えやすいという物理的側面は事実です。

一方で、天文学的に真の「赤い月」と呼べるのは皆既月食(別名:ブラッドムーン)のみです。地球が太陽と月の間に一直線に入り込み、地球の影の中に月が完全にすっぽりと収まった時、地球の大気で屈折したわずかな夕焼け光だけが月面を照らし、赤銅色(しゃくどういろ)の神秘的な輝きを放ちます。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。