地震が発生した瞬間、スマートフォンから鳴り響く警告音でおなじみの緊急地震速報。この仕組みは、地震波の伝わる速度差を応用した高度なシステムです。
地震波には、スピードが速く揺れの小さい「P波(初動)」と、スピードは遅いものの大きな被害をもたらす「S波(主要動)」があります。震源近くの地震計がP波をキャッチした瞬間、瞬時に震源地と規模を推定し、強い揺れ(S波)が到達する前の数秒から数十秒前にスマートフォンやテレビを通じて危険を知らせます。
ただし、震源が極めて近い「直下型地震」の場合、速報が揺れに間に合わないケースもあります。アラートが鳴った瞬間、あるいは初期微動を感じた瞬間に取るべき初期行動は場所によって異なります。
・自宅・屋内:頭部をクッションや机で保護し、揺れが収まるまで姿勢を低く保つ(無理に火を消しに行かない)。
・屋外・街中:ビルの窓ガラス落下やブロック塀の倒壊から離れ、開けた場所へ移動する。
・車の運転中:ハザードランプを点灯させて急ブレーキを避け、道路の左側に寄せて徐々に減速・停止する。