ファミリーマートを率いる細見研介社長は、店舗スペースの徹底的な有効活用と新たな収益源の創出を矢継ぎ早に打ち出してきた。その象徴的な一手といえるのが、時間制ワークスペース「コインスペース」との業務提携だ。
従来の無料イートインは、ファミマカフェを1杯買っただけの客が数時間にわたって席を占有するなど、店舗側にとって利益率の低い「コスト空間」になりがちだった。これに対し、仕切りで区切られた有料の個別ブースを設置し、15分単位や時間制で課金するモデルへ移行させることで、同じ床面積から確実な利用料収入を生み出す構造への転換が進んでいる。
無断利用や長居トラブルを一掃しつつ、テレワーカーや移動中のビジネスパーソンに対して安定した電源・デスク環境を提供する。細見体制下のファミリーマートは、善意に頼った無料開放から、明確な対価を得る高付加価値スペースへのシフトを急速に推し進めている。