キッチン事故の相談窓口や製品安全協会のレポートでも定期的に警鐘が鳴らされているのが、アルミホイルを電子レンジに入れてしまう危険性です。
金属であるアルミニウムにマイクロ波が当たると、電波が反射される過程で金属内の自由電子が急激に移動し、強い電圧(高電界)が発生します。特にシワの寄った部分や尖った端部から放電が起き、激しい青白いスパーク(火花)が飛び散ります。これが食品包装や庫内の油汚れに引火すると、あっという間に火災へと発展します。金線・銀線の入った陶磁器やステンレスボウルも同様の理由で厳禁です。
一方で、オーブン調理においてはアルミホイルは極めて有用なツールとなります。熱源がヒーター熱であるため電波放電の心配がなく、耐熱温度も約600℃と高いため、焦げ付き防止の落とし蓋や天板の敷物として安全に使用可能です。ただし、オーブントースター等でヒーター管に直接触れると発火・断線のリスクがあるため、接触させない配置が不可欠です。
プラスチック製保存容器(タッパー等)や食品用ラップフィルムについても注意を要します。一般的な電子レンジ対応品(耐熱140℃程度)であっても、200℃を超えるオーブン空間に投入すれば一瞬で溶融・発火します。オーブンで使用できるのは、耐熱ガラス、陶磁器(耐熱表示のあるもの)、金属製天板・ホーロー容器に限定される点を肝に銘じておく必要があります。