Q1:中学校の地理や高校入試で「河岸段丘のでき方」を問われたらどう書けば満点になりますか?
A1:記述問題では、「土地の隆起(または海水面の低下)」と「川の下方侵食(川底を削る作用)」という2つのキーワードを必ず盛り込みます。「川の侵食によってできた平坦な川底が、大地の隆起によって下方向に深く削られ、この作用が繰り返されることで階段状の地形になった」と因果関係を順序立ててまとめると完璧な解答になります。
Q2:河岸段丘と扇状地は、地形図上でどのように見分ければよいですか?
A2:等高線の形に注目してください。扇状地は山地から平野に出る谷口を中心として、等高線が「同心円状のゆるやかな扇形」に広がっています。一方、河岸段丘は川の流れに沿うように、「等高線が極めて密になった帯状の線(段丘崖)」と「等高線の間隔が広い平坦面(段丘面)」が交互に並行して現れるのが決定的な特徴です。
Q3:なぜ河岸段丘の上には水田よりも畑や果樹園が多いのですか?
A3:段丘面は川の水面よりも遥かに高い位置にあるため、川から水を引き上げるのが技術的に困難だったからです(これを「水利が悪い」といいます)。また、段丘の地層には過去の川が運んだ砂利や礫(れき)が多く含まれており、水はけが良すぎることも水田に適さない理由でした。そのため、用水路が整備されるまでは畑や桑畑、果樹園として主に利用されてきました。
Q4:気候変動(氷期・間氷期)も河岸段丘のでき方に関係しているのですか?
A4:極めて深く関係しています。地球が寒冷化する「氷期」には、大量の水が氷河として陸上に固定されるため、海面が100メートル以上も低下します。海面が下がると川の落差が急激に大きくなり、大地の隆起がなくても下方侵食が猛烈に進みます。逆に温暖な「間氷期」には海面が上昇して侵食が弱まり、堆積が進みます。河岸段丘の段差には、大地の運動だけでなく地球規模の気候変動の記憶も刻まれています。