シムスの姿勢は、単に体を横に向けるだけでは十分なリラックス効果が得られません。骨盤のねじれを防ぎ、筋肉の緊張を完全に脱力させるための正確なポジショニングが存在します。助産指導の現場で推奨されているシムス位のやり方の基本ステップは以下の通りです。
【シムスの姿勢を作る4つの基本ステップ】
1. 左側を下にして横向きに寝る:ベッドや布団の上で、体の左側面を下にして横たわります。
2. 上側の右脚を曲げて前に出す:上になっている右脚の股関節と膝を軽く曲げ(約90度未満の自然な角度)、下になっている左脚よりも前に出して床またはサポートクッションの上に置きます。
3. 下側の左脚は自然に伸ばす:下の左脚は真っ直ぐにしすぎず、膝を軽く緩めた状態で後方に逃がします。
4. 上半身をややうつ伏せ気味に倒す:胸とお腹を少しベッド側に傾け、体の力を完全に抜きます。下側の左腕は背中側に引くか、楽な位置へ逃がし、上側の右腕は体の前でリラックスさせます。
この姿勢を長時間ストレスなく維持する鍵となるのが、シムスの姿勢における抱き枕の使い方です。抱き枕がない場合、上側の右膝がベッドに落ちて骨盤が過度にねじれ、かえって腰や股関節を痛める原因になります。三日月型やバナナ型の抱き枕を体の前面に配置し、右腕で抱え込みつつ「右膝から足首まで」を抱き枕の上にしっかり乗せることで、骨盤が水平に保たれて腰椎への負荷が大幅に軽減されます。