1991年から1999年にかけてTBS系「花王 愛の劇場」枠で放送された『天までとどけ』は、大家族ドラマの金字塔として最高視聴率19%超を記録した大ヒット作です。宮崎真汐が演じた長女・待子は、母・雄子(岡江久美子)と父・隼人(綿引勝彦)を支え、個性豊かな弟妹たちの面倒を見るしっかり者の姉として、全国の視聴者から絶大な好感を獲得しました。
しかし、思春期の多感な時期を常にカメラの前で過ごす日常は、決して平坦なものではありませんでした。当時の手記や関係者の証言によると、「優等生の待子」という強いパブリックイメージと、実生活における一個人の自分とのギャップに思い悩む場面も少なくなかったとされています。学校生活と長期間にわたるスタジオ収録の両立、周囲からの過剰な視線に晒され続けるプレッシャーの中で、彼女は早い段階から「演じること以外の自分の人生」について深く内省を深めていました。