ココアを与えるにあたり、意外と見落とされがちなのがアレルギー反応と消化器官への作用です。カカオは消費者庁が指定するアレルギー表示義務・推奨品目(特定原材料等28品目)には含まれていませんが、アレルギーが絶対に起きないわけではありません。
ココアアレルギー症状の真相とヒスタミン様作用
カカオ豆を原料とするココアで発症する皮膚の赤みや蕁麻疹、口の周りの痒みには、大きく分けて2つのメカニズムが存在します。
1つ目は、ココアアレルギー症状の真相として知られる「仮性アレルゲン(ヒスタミン等)」の影響です。カカオ製品にはアレルギー様症状を引き起こすヒスタミンやチラミンが微量に含まれており、免疫機能が未熟な幼児が摂取すると、IgE抗体を介さないアレルギーに酷似した発疹や紅斑が出ることがあります。2つ目は、調整ココアに含まれる「乳成分」や製造ラインで混入する微量な特定原材料による交差反応です。初めて飲ませる日は必ず平日の午前中を選び、万が一異変が起きた際に小児科へ駆け込める環境を整えておくのが鉄則です。
幼児ココア便秘改善の理由と食物繊維の落とし穴
一方で、ココアには育児中の親にとって嬉しい薬理作用もあります。それが「整腸効果」です。幼児ココア便秘改善の理由は、カカオ豆に豊富に含まれる不溶性食物繊維「リグニン」にあります。
リグニンは腸内で水分を吸収して便のカサを増やし、ぜん動運動を活発にする働きを持っています。さらにカカオプロテインが難消化性タンパク質として大腸まで届き、善玉菌のエサとなるため、頑固な便秘に悩む子供のスムーズな排便を促すサポート役として機能します。ただし、水分摂取が不足した状態で不溶性食物繊維だけを摂りすぎると、かえって便が硬くなって詰まる恐れがあります。ココアを与える際は、必ずコップ1杯の水やお茶もセットで補給させることがポイントです。