Q1:浸潤性乳管がんと診断されたら、どのくらいの確率で完治しますか?
A1:乳がんでは「完治」の代わりに「寛解(がんが画像上確認できない状態)」という言葉を使いますが、早期であるステージ1〜2で発見された場合の5年相対生存率は約95〜99%と極めて高率です。適切な局所治療(手術・放射線)と薬物療法を完了し、10年間にわたるフォローを継続すれば、病気を克服して天寿を全うする方が圧倒的多数を占めます。
Q2:抗がん剤治療を行う芸能人はなぜ増えているのですか?
A2:抗がん剤の適応基準が「感覚」から「遺伝子レベルの精密診断」へと進歩したためです。かつてはリンパ節転移の有無だけで判断されていましたが、現在はがん細胞のサブタイプや遺伝子発現(オンコタイプDX等)を調べ、本当に抗がん剤が有効な患者にピンポイントで投与されるようになりました。また、副作用対策が進み、仕事を続けながら外来通院で治療できるようになったため、公表して活動を継続する著名人が増えています。
Q3:矢方美紀さんや生稲晃子さんのように働き続けるための最大のポイントは何ですか?
A3:主治医、職場(産業医や上司)、家族との「情報共有の透明性」です。自身の体調の波(抗がん剤投与後の数日間は倦怠感が強いなど)をあらかじめスケジュールとして共有し、周囲に過度な気遣いをさせない環境を作ることが、息の長い就労継続に繋がります。公的相談窓口である「がん相談支援センター」の活用も推奨されます。
Q4:乳がん検診はマンモグラフィだけで十分ですか?
A4:特に40代以下の日本人女性に多い「高濃度乳房(デンスブレスト)」の場合、マンモグラフィの画像全体が白く写ってしまい、同じく白く写る小さなしこりを見落とすリスクがあります。そのため、マンモグラフィと超音波(エコー)検査を併用、または交互に受診することが推奨されています。月に一度の自己触診も極めて重要です。