80代半ばに達した今もなお、竜雷太の表現欲は衰えを知らない。映画、テレビドラマはもちろんのこと、時にはナレーションや舞台へと足を運び、その声を響かせている。
「役者は一生、勉強ですよ」――かつてインタビューでさらりと語ったその言葉には、一切の虚飾がない。過去の栄光にすがる素振りなど微塵も見せず、新しい作品に出会うたびに一人の表現者としてゼロから役と向き合う。年老いることを恐れるのではなく、刻まれた皺の一本一本、声のかすれ具合までもが新たな表現の絵の具となっていく。その佇まいは、人生の黄昏ではなく、夕焼けが最も鮮やかに空を染め上げる瞬間を思わせる。