どれほど念入りに準備を重ねても、現場で予期せぬ亀裂が生じることがある。現場の取材で見えてきた最大の落とし穴は、「体調・移動ペースのギャップ」と「費用の曖昧さ」だ。
元気に見えるシニア層であっても、孫の活発な動きに一日中付き合うのは想像以上の疲労を伴う。逆に、子供にとって大人都合の長い食事時間や観光地の散策は退屈の種になりやすい。現地では「午後の2時間は各自で別行動」といった思い切った時間割を設けることが、結果として互いのストレスを軽減する。また、旅費の支払いを誰がどこまで負担するのか、現地での雑費も含めて出発前に透明化しておくことも、後々の感情的なしこりを防ぐ重要な知恵と言える。