指文字を覚えたら、まず実践したいのが手話 自己紹介 名前の表し方です。手話の現場では、初対面の挨拶において指文字が最も活躍します。
例えば「佐藤(さとう)」さんであれば、以下のように表現します。
- 胸の前の読みやすい位置に利き手を置く。
- 「さ」の指文字を出す。
- 「と」の指文字を出す。
- 「う」の指文字を出す。
名前を表す際は、指文字の出す位置(胸の前・高さは鎖骨からみぞおち付近)を一定に保ち、1文字ずつぶれずに正面へ向けることが相手にとって最も読み取りやすくなるコツです。
日本手話における指文字の由来
日本手話 指文字の由来を紐解くと、その歴史は明治時代に遡ります。1878年(明治11年)に設立された京都盲唖院(現在の京都府立聾学校)の初代院長・古河太四郎氏らが、聾教育の中で日本語の文字と手指表現を結びつける試みを開始しました。
その後、大正から昭和初期にかけて、大阪市立聾唖学校の教諭であった大曽根源助氏らが、アメリカ手話(ASL)の指文字や日本の伝統的な手指表現を取り入れながら改良を重ねました。1931年(昭和6昭和6年)頃に現在の日本の指文字の基礎体系が確立され、全国の聾学校や手話サークルを通じて標準化されていったという歴史的経緯があります。