3人の子供を一人で育てる裕福な企業会長イ・ヨングクと、貧しい家庭環境に育ちながらも明るく前向きに生きる家庭教師パク・ダンダン。年の差14歳というギャップを抱えた二人が衝突しながらも絆を深めていくプロセスは、本作最大のハイライトだ。ヨングクの不器用だが一途な優しさと、ダンダンの一直線で芯のある強さが交差するたび、お茶の間には温かな溜息が漏れた。
しかし、二人の恋路は決して平坦ではなかった。ヨングクに想いを寄せる執事サラの執念深い策動、ダンダンの実母にまつわる哀しい過去、そして家族同士の複雑な人間関係が複雑に絡み合う。相関図を紐解けば、誰もが誰かの幸せを願い、誰かのエゴと衝突していることがわかる。単なる善悪では割り切れない人間味あふれる関係性こそが、物語をどこまでも深く、重厚なものへと引き上げていた。