閉店から月日が流れた今もなお、検索エンジンやSNSでは「オタンジャディス 移転情報」「オタンジャディス 現在」といったキーワードが絶え間なく検索されています。「別の場所で名前を変えて営業しているのではないか」「軽井沢や鎌倉に移転したという噂は本当か」といった推測が飛び交っていますが、編集部が現地関係者や登記情報を調査したところ、オタンジャディスとしての直営移転や復活営業は行われていないことが判明しています。
かつて店舗があった神南1丁目の現場を訪れると、周辺はアパレル旗艦店や最新のトレンドサロンが立ち並ぶエリアへと変貌を遂げています。象徴的だった赤レンガの階段や蔦の絡まるファサードの面影はなく、時代の移り変わりを肌で実感させられます。
一方で、オタンジャディスで修行を積んだ熟練のシェフやサービススタッフたちは、それぞれの道を歩んでいます。都内や近郊の本格派クレープリー、あるいは独立して構えたガレット店において、あの焼き加減やキャラメルソースの門外不出のレシピは息づいています。店名という器こそ失われたものの、職人たちの技術とスピリットは日本のクレープリー文化の遺伝子として確かに受け継がれています。