クリスマスディナーの前菜としてのサラダには、視覚的な美しさに加え、メインの肉料理への期待感を高める味覚のバランスが求められます。
最も王道でありながら支持を集め続けるのが、生ハムとひとくちモッツァレラチーズ(ボッコンチーニ)の組み合わせです。生ハムのピンク、モッツァレラの純白、トマトの鮮紅色、バジルやルッコラの深い緑という4色が揃うことで、特別な飾り付けをしなくても自然なクリスマスカラーが成立します。生ハムの適度な塩気とチーズのミルキーなコクは、シャンパンや白ワインのスターターとして理想的な構成です。
一方、育ち盛りの子供や男性ゲストが多い場面では、ローストビーフを主役にしたごちそうサラダが真価を発揮します。薄切りのローストビーフをふんわりと折り畳み、リーフ野菜の間に波打つように配置することで、平面的になりがちな大皿に豊かな立体感が生まれます。赤身肉の旨味には、バルサミコ酢を煮詰めた甘酸っぱいソースや、すりおろし玉ねぎのしょうゆベースドレッシングが絶妙に調和します。