最終決戦終結から8年の歳月が流れた最終章では、荒廃した日本社会が見事に復興を遂げ、かつての少年少女たちが名実ともに社会の屋台骨となっている姿が描かれました。各キャラクターが選んだ道は、単純なランキング争いを超えた「新しいヒーロー像」を体現しています。
爆豪勝己と轟焦凍は、持ち前の戦闘力とレスキュー力でビルボードチャートの最前線を牽引。麗日お茶子や蛙吹梅雨は、トガヒミコとの戦いを経て「心の孤独や歪み」を未然に防ぐための個性カウンセリング普及に尽力しています。また、障子目蔵は異形排斥の歴史に風穴を開け、国内外から高い評価を受けるオピニオンリーダーとなりました。
特筆すべきは主人公・緑谷出久の歩みです。ワン・フォー・オールの残り火を使い果たし、無個性へと戻った出久は、母校である雄英高校の教壇に立ち、次世代のヒーロー候補生を育てる教師の道を選びました。しかし物語はそこで終わりません。爆豪勝己を中心としたA組の仲間たちが、8年間莫大な私財と開発データを出し合い、アメリカの技術を結集させた特製アーマードスーツを完成させて出久のもとへ届けたのです。これにより、出久は再びプロヒーローの最前線へと舞い戻ることとなりました。