asamiの原点であるユニット「dos」は、オーディション番組『ASAYAN』から誕生した奇跡のトリオでした。改めて振り返ると、そのメンバー構成は先進的であり、時代を先取りしすぎていたとも評されます。
メインボーカルを務めたtaeco(西野妙子)は、確かな歌唱力と清楚なルックスでグループの音楽的支柱を担いました。dos活動終了後は女優やタレントとして活動を広げ、芸能界から一定の距離を置きつつも、90年代J-POPを愛するリスナーの間でその歌声は今なお高く評価されています。
そしてダンサーとしてasamiとともに圧巻のステージを作っていたのが、当時は「椛島永次」名義で活動していたKABA.ちゃんです。dosでの活動を皮切りに、その後は振付師としてSMAPの楽曲などを手掛け、唯一無二のおネエタレントとしてバラエティ番組を席巻。性別適合手術を経て自らのアイデンティティを確立した姿は、多くの人々に勇気を与えました。
活動期間わずか1年あまりでdosが幕を閉じた後も、3人の関係性が完全に途切れたわけではありません。それぞれの道へ進みながらも、過酷なオーディションを共に勝ち抜き、90年代のカルチャーシーンを駆け抜けた戦友としての絆は今も色褪せていません。