ファミマ入店音の楽譜とドレミ完全ガイド!原曲の真相と簡単演奏法

ファミマ入店音の楽譜とドレミ完全ガイド!原曲の真相と簡単演奏法

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「ファミマの入店音」として定着しているこの楽曲ですが、企業広報や音楽関係者の証言によると、驚くべきことにファミリーマートが作曲を依頼して制作した専用曲ではありません。このメロディには正式な作品名が存在し、原題を「メロディーチャイム大盛況」と呼びます。

生みの親は、現代邦楽の指揮者・作曲家として高名な稲田康(いなだ やすし)氏です。1978年から1979年頃、松下電工(現パナソニックホールディングス)が住宅や店舗向けに開発していたドアチャイム機器「メロディサイン」の内蔵音として作曲されました。当時、急速に普及し始めた電子式チャイムのために、誰の耳にも優しく届く実用音楽として生み出された数曲のうちの1つだったのです。

では、なぜ特定のコンビニの象徴として定着したのでしょうか。取材記録や流通業界の歴史を紐解くと、ファミリーマートが店舗を展開する過程で、パナソニック製のメロディサイン(代表品番:EC5227WPなど)を入店感知チャイムとして標準採用したことが発端です。当時、他の小売店や一般家庭でも使用されていた既製品チャイムでしたが、ファミマの全国的なチェーン拡大と統一された店舗体験が重なった結果、「あの音=ファミマ」という強烈なパブリックイメージが日本全国に形成されました。

ファミリーマート側もこの親和性を公認しており、2010年代以降はテレビCMや公式プロモーションで自虐的かつ戦略的にこの音を活用するケースが増加。結果として、既製品の電子チャイム音源が民間企業のブランドアイデンティティへと昇華した、極めて稀有な事例といえます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。