意賀美神社(読み方:おがみじんじゃ)の最大の求心力は、淀川を見晴らす万年寺山の地勢と、そこに祀られる主祭神・高龗神(たかおかみのかみ)の圧倒的な存在感にあります。高龗神は山頂の龍神であり、雨を降らせ、水を司る霊力を持つと伝承されてきました。淀川の氾濫に幾度となく悩まされてきた枚方の地において、水害を鎮め豊かな水利をもたらす守護神として、古代より民衆と支配層の双方から篤い祈りを集めてきた背景があります。
延喜式神名帳にもその名が残る式内社としての社格を持ち、平安・中世・近世の変遷を経て現在の地に定着しました。境内地である万年寺山は、かつて豊臣秀吉が淀君のために築いた「御茶屋御殿」の跡地とも伝えられており、枚方八景の一つ「万年寺山の緑蔭」としても名高い景勝地です。生い茂る木々の隙間から淀川の雄大な流れを眺めると、吹き抜ける風とともに日常の喧騒が削ぎ落とされる感覚を覚えます。この地形的エネルギーと水神信仰の融合こそが、現代の参拝者を惹きつけてやまないパワースポットたる所以です。