長らく巨大な仮設素屋根に覆われ、静かに修復作業が進められていた旧三笠ホテルですが、2026年現在の保存修理事業は建物の構造補強を終え、内外装の細部復元および周辺環境の整備工事という最終段階を迎えています。軽井沢町教育委員会および現地工事関係者の発表によると、一時は建物の傾きや主要構造部の木材腐食が深刻視されていたものの、解体調査と揚屋(建物を持ち上げる工法)を組み合わせた高度な修復が無事に完了しました。
工事期間中は建物の全貌を見ることが叶いませんでしたが、すでに素屋根の解体・撤去が進み、新緑や紅葉の木立の中にあの特徴的な八角塔屋と木骨様式(スティックスタイル)の外観が再び姿を現しています。気になる一般見学の全面再開(リニューアルオープン)については、館内展示設備の設置やバリアフリー導線の整備、防災設備の最終検査を経て、段階的なプレオープンから本格的な一般公開へと移行する計画です。
来館を検討する旅行者にとって極めて重要な営業時間や入館料などの利用規定も見直しが進められており、文化財保護のための適正な維持管理費を反映した新料金体系と、混雑緩和を目的とした予約優先システムの導入が検討されています。最新の入館ルールや開館日時の詳細については、軽井沢町公式の文化観光アナウンスを事前に確認しておくことが必須です。