実効性の高い施策を生み出すには、思いつきのアイデアに頼らず、体系的な課題設定の手順を踏む必要があります。事業の立て直しや組織課題の特定を成功させている現場では、例外なく以下のステップが徹底されています。
ステップ1:あるべき姿(TO-BE)の言語化
まず「どうありたいか」を数値や状態目標として定義します。ここが曖昧だと、何が正常で何が異常かの判定がつきません。
ステップ2:現状(AS-IS)の正確な把握
推測や主観を排除し、データや事実に基づいて現在の状況を洗い出します。現場のヒアリングや一次データの収集が肝要です。
ステップ3:ギャップ(問題)の明確化
理想と現実の差異を可視化します。「理想:離職率5%以内」に対し「現状:離職率18%」であれば、差分の13%が「問題」です。
ステップ4:真因(ボトルネック)の特定と課題抽出のやり方
表面的な現象に惑わされず、「なぜ」を繰り返して構造的な原因を突き止めます。ここで課題解決フレームワークが威力を発揮します。ロジックツリーを使って問題を漏れなくダブりなく(MECE)分解し、フィッシュボーン図や「なぜなぜ分析」で根本要因を特定します。その真因を潰すための打ち手が「抽出された課題」となります。
ステップ5:優先順位づけとアクションプランの策定
洗い出された課題候補すべてに手を付けることはできません。「効果の大きさ(インパクト)」と「実現の容易さ(フィージビリティ)」のマトリクスを用いて、最優先で取り組むべきセンターピンを絞り込みます。最後に「誰が・いつまでに・何を・どの状態にするか」を定めたアクションプランの策定へと落とし込みます。