思春期における劇的な体格変化は、専門用語で「成長スパート」と呼ばれる。イギリスの著名な人類学者ジェームス・タナー(James Tanner)博士が提唱した身体発達基準(タナー段階)によると、男子の急速な伸長は思春期の開始とともに始まり、年間で8〜10cm近く伸びる時期が存在する。
小児内分泌学の知見によれば、この成長の波は性ホルモンの分泌増加によって引き起こされる。骨端線(骨の両端にある軟骨部分)が閉じる直前に見られるこのスパート期は、男子の場合おおむね12歳から14歳頃にピークを迎える。中3の段階では、すでにスパートの後半戦に入っている生徒と、これから遅れて波がやってくる「晩熟型」の生徒が混在している。