当時の家庭用ゲーム市場を塗り替えたゲームソフトウェア、『妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打』の3バージョン展開。本作は単なるバージョン商法にとどまらず、それぞれに独立した連動要素を組み込むことで、かつてないコミュニティの結束を生み出した。
元祖と本家、そして後に登場した真打。この3つのカートリッジを揃え、連動させた者だけに開かれる異界が「あやかし通り」だ。桜町の下町情緒が突如として歪み、妖怪たちだけの怪しげな歓楽街へと変貌する。そこには日常の温もりはない。あるのは、一歩踏み外せば壊滅しかねないロールプレイングゲームとしての牙だ。この空間の演出手法は、今振り返っても極めて先鋭的だった。