今回、数々のヒット動画を世に送り出してきた注目のTikTokクリエイターに話を聞くことができた。「振り付けというより、日常のふとした仕草の延長線上にある動きを目指した」と彼は明かす。振り付けを担当したプロの振付師も、「完璧に踊れるダンスよりも、誰もが“自分でも踊れそう”と思える隙を残すことが重要だった」と語る。
この「完璧すぎない隙」こそが、真似をして投稿する心理的ハードルを劇的に下げた。完璧なパフォーマンスを鑑賞する時代から、未完成なグルーヴに自ら参加する時代へと、視聴者のマインドがシフトしている証拠と言えるだろう。