一般社団法人日本マーチングバンド協会(M協)や全日本吹奏楽連盟(吹連)などが主催するコンテストにおいて、視覚効果(ビジュアル・エフェクト)や動作の正確性(ビジュアル・エグゼキューション)は極めて大きな配点を占めます。ドリルコンテスト審査基準と対策を理解することは、基礎練習のゴールを明確にする上で避けて通れません。
審査員は、個々の足並みだけでなく、空間に描かれる図形の整合性を厳しくチェックします。ここで鍵となるのが隊列アラインメントの合わせ方です。メンバーは正面を向いて演奏しながらも、周辺視野(ペリフェラル・ビジョン)を駆使して左右・斜めのラインを同時に知覚しなければなりません。
特にショウのハイライトとなることが多いカンパニーフロント揃え方では、横一列に並んだ数十人が寸分の狂いもなく前進する圧巻の表現が求められます。一人の歩幅が数センチずれるだけで波打つような乱れが発生するため、左右のインターバル(間隔)を均等に保ちつつ、全員が全く同じ推進力とテンポ感で歩行する高度なシンクロナイゼーションが要求されます。現場では、ロープやメジャーを用いてラインの一致を客観的に確認する地道な検証が繰り返されています。