レシプロソー(Reciprocating Saw)の「レシプロ」とは「往復運動」を意味する工学用語です。モーターの回転運動をクランク機構で直線往復運動に変換し、先端に取り付けた専用ブレードを毎分2,000〜3,000回ストロークさせて対象物を引き切ります。
手動の手ノコギリと決定的に異なるのは、「刃を押し引きする筋力」が一切不要である点です。作業者は工具の自重と軽く添える手の力で刃をガイドするだけで、厚みのある角材や硬質な樹脂も短時間で切断できます。手ノコギリでは刃が引っかかりやすい不安定な体勢や、壁際・床面スレスレといった狭小スペースでも、ストローク幅を本体が自動で確保するため、切断作業をスムーズに進められます。
近年はバッテリー技術の進化により、取り回しに優れた充電式コードレスモデルが主流となり、屋外の庭木剪定や電源の取れない解体現場でもストレスフリーに活用されています。