凄惨な現場を原状回復させる専門業者による特殊清掃現場の写真がSNSやメディアで公開される機会が増え、いわゆる心理的瑕疵物件の特徴への認知が広がりました。孤独死や自殺などの現場では、床下やコンクリート基礎にまで臭気や体液が浸透するため、表面上のクロス張り替えだけでは完全に痕跡を消し去ることは困難です。
現場ではオゾン脱臭機による強力な消臭作業や、基礎部分のコーティング遮断処理、さらには水回り設備の一面交換といった大規模工事が施されます。こうして施工されたリフォーム済み事故物件の現在は、一見すると新築同様の清潔感を保っており、写真上では誰もが住みたくなるデザイナーズ物件のように映ることも少なくありません。
しかし、見た目は新しく生まれ変わっていても、「過去にその場所で人が亡くなった」という心理的負担は残り続けます。写真の綺麗さだけに目を奪われず、施工履歴や過去の修繕規模を不動産会社へ率直に質問する姿勢が不可欠です。