エントランスを抜けると現れるのが、黄色い車体が愛らしい「パイナップル号(自動運転カート)」だ。無人操縦で亜熱帯植物園の深部へと進むこのカートは、子どもからシニアまで瞬時に童心へと引き戻す魔力を持つ。だが、漫然と列に並んで乗るだけでは、この乗り物の真価を半分も見落とすことになる。
混雑をスマートに回避するなら、開園直後または午後15時以降のタイミングを狙うのが鉄則だ。昼前後は大型観光バスやレンタカーが一斉に押し寄せるため、カート乗り場には長蛇の列ができる。裏ワザとしておすすめしたいのが、乗車時に音声ガイダンスへ集中しつつ、カート後部座席を確保すること。カーブを抜ける瞬間にダイナミックな植物の群生と前を行くパイン型カートが完璧なアングルで重なり、SNS映えするベストショットを逃さず記録できる。
カートを降りた後の徒歩ルートも綿密に設計されている。空中遊歩道「遊歩道(メガパイナップル)」からは、地上からは見えないパイン畑の全景を一望可能だ。人波が途切れる一瞬を見計らってシャッターを切る爽快感は、混雑時間帯を外した者だけが味わえる特権といえる。