石破佳子氏(旧姓・中村)の青春時代を語る上で欠かせないのが、慶應義塾大学法学部に在籍していたキャンパス時代のエピソードだ。当時の法学部は圧倒的に男子学生が多く、女子学生は一握りの存在。その中で、卓越した美貌と知性を併せ持つ彼女は、まさに学部内の「マドンナ」として同期生の熱い視線を浴びていたという。
同じ法学部の同級生として出会ったのが、後に内閣総理大臣となる石破茂氏だった。第一印象について、佳子夫人は後に「法律の議論ばかりしている堅物な人」と振り返るが、勉強会などを通じて図書室で共に過ごす時間が重なるにつれ、互いの誠実さに惹かれ合っていく。テスト前にはノートを貸し借りし、政治や社会の未来について語り合ったという甘酸っぱい記憶は、まさに二人の運命的な絆の第一章であった。