美容医療界や顔貌分析において長年提唱されてきた顔の黄金比率と人中の長さには、ひとつの明確な指標が存在します。それは「鼻下から上唇中央までの長さ(人中)」と「下唇中央から顎先までの長さ」の比率が1:2であるという経験則です。成人女性における人中の平均的な実測値は約1.5cm〜1.7cmとされていますが、この比率が崩れると顔の下半分が間延びした印象を与えるとされてきました。
しかし、実際の美醜を決定づけているのは単純な定規の測定値ではありません。鼻の高さ、人中窩(人中の中央にある縦の溝)の彫りの深さ、上唇の厚みや傾斜角度、そしてEライン(鼻先と顎先を結ぶ直線)に対する口元の位置関係が極めて複雑に絡み合っています。数字上の黄金比から外れていたとしても、立体的な調和さえ取れていれば、息をのむような美貌が成立します。
上表の通り、人中が長めの顔立ちは、安直な親しみやすさに寄りかからない「孤高のエレガンス」を獲得しやすい骨格です。単に鼻下が伸びているのではなく、顎先までのラインが引き締まり、口元がすっきりと収まっていることが、洗練された印象を作る絶対条件です。