インドネシア植民地支配350年の真相|オランダ統治の理由と独立の真実

インドネシア植民地支配350年の真相|オランダ統治の理由と独立の真実

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オランダが東南アジアへ進出した最大の動機は、当時ヨーロッパで金と同等以上の価値を持っていたクローブ(丁子)やナツメグなどの高級香辛料でした。その主産地であったモルッカ諸島(香辛料諸島)の独占利権を掌握するため、1602年に設立されたのがオランダ東インド会社(VOC)です。

VOCは単なる民間貿易企業ではなく、独自の軍隊、貨幣鋳造権、条約締結権、要塞建設権を持つ「国家の中の国家」でした。初代・第4代総督ヤン・ピーテルスゾーン・クーンは、ジャワ島西部の港町ジャカルタを破壊して「バタビア」と改称し、東洋における強固な総司令部を建設。モルッカ諸島では生産量を制限して価格を高止まりさせるため、指定地以外の樹木を焼き払う「伐採政策」や、反抗する島民を虐殺・追放する苛烈な軍事作戦を実行しました。

VOCは1799年に放漫経営と汚職によって破産・解散しますが、その利権と統治機構はオランダ政府に直接引き継がれ、国家規模の植民地支配体制(オランダ領東インド)へと移行していきました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。