ここからは、自宅で道具を使わずに実践できる具体的なメソッドを紹介します。肌への摩擦ダメージを避けるため、乳液やクリームを塗布した清潔な手で行ってください。
ステップ1:上唇挙筋・口角挙筋のピンポイントほぐし方
凝り固まった深層の筋肉を、皮膚を引っ張らずに緩める手法です。
- 小鼻の膨らみから指1本分外側、骨のくぼみがある部分(上唇挙筋の走行部)に人差し指または中指の腹を当てます。
- 皮膚の表面を滑らせるのではなく、指の腹で骨の奥に向かって優しく垂直に圧をかけます(「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減)。
- 圧をかけたまま、小さな円を描くように5〜10秒間ゆっくり揺らします。
- さらに口角の斜め上にある口角挙筋マッサージとして、同様の圧迫を口角の少し上部にも行います。
- 最後に口の中から親指を入れ、外側の人差し指とで小鼻横の筋肉を挟み込み、優しく揉みほぐすとより効果的です。
ステップ2:大頬骨筋を主役にした正しい表情筋トレーニングのやり方
上唇挙筋を休ませながら、頬のトップを高く引き上げて顔のたるみリフトアップを狙うトレーニングです。
- 軽く口を縦の「お」の形に開き、鼻の下を適度に伸ばします(これにより上唇挙筋が強制的にストレッチされます)。
- その状態をキープしたまま、上唇の力を使わず、頬骨のあたり(大頬骨筋・小頬骨筋)に意識を集中させて、頬の肉だけを上へ持ち上げるように引き上げます。
- 上の前歯が少し見える位置で5秒間キープします。このとき、小鼻の横にしわが寄っていないかを鏡で確認してください。
- ゆっくりと元に戻します。これを1日3〜5回繰り返します。
この笑顔の作り方トレーニングを継続することで、上唇に頼らず頬で笑う感覚が筋肉に記憶され、日常会話での自然な表情美が定着します。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ご自身がどのケアを選択すべきか、以下の基準を参考に判断してください。
【ほぐしケア・ボトックスが向いている人】
・笑ったときに小鼻が横に大きく広がり、歯茎が見えてしまう人
・無表情のときでも小鼻の横からくっきりとした線が始まっている人
・日頃から奥歯の食いしばりや口元の緊張を感じている人
【筋トレ(頬の引き上げ)に慎重になるべき人】
・自己流のエクササイズで鼻根部や目頭付近にシワが寄ってしまう人
・皮膚が非常に薄く、摩擦によって色素沈着を起こしやすい人
・現在進行形でボトックス治療を受けており、筋肉の動きが制限されている人(※医師の指示に従ってください)