ファンの間では「あっけなく敗北した噛ませ犬」と過小評価されがちなポックルですが、彼の開発した念能力「七色弓箭(レインボウ)」を冷静に分析すると、ハンター試験合格後の短期間で極めて高い水準に到達していたことが分かります。
ポックルは放出系能力者であり、自らのオーラを弓矢の形状に具現化または変化させ、標的に向けて射出する遠距離攻撃特化型の戦闘スタイルを構築していました。原作で明確に効果が明かされたのは「赤の弓(燃える矢)」と「橙の弓(最もスピードが速い矢)」の2系統ですが、能力名が示す通り全7種類の特性を使い分ける設計思想を持っていたと考えられます。
念能力の習得において、自系統(放出系)だけでなく隣接する変化系や具現化系の要素を組み合わせる複合技は、ウイングやビスケの指導理論から見ても高度な技術を要します。ポックルは独学あるいは師弟関係の中で着実に能力を開花させており、並のプロハンター以上の才覚を示していました。彼が敗北した主因は実力不足というよりも、「人類上位0.001%の猛者ですら即死するキメラアントの生態系上位種と初手で遭遇してしまった」という不条理なマッチングにあります。