サバを読むの語源と正体|魚の流通秘話から現代の誤用リスクまで

サバを読むの語源と正体|魚の流通秘話から現代の誤用リスクまで

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語源には諸説あるが、最も有力とされるのが魚市場の取引風景だ。傷みやすい鯖(マサバなどの青魚は、鮮度が落ちる前に猛烈なスピードで数を数え、出荷しなければならなかった。早口で「いち、に、さん……」と数える間に、意図的あるいは必然的に数が合わなくなる事態が日常茶飯事だったのである。ここから「急いで大雑把に数えてごまかす」意味が派生した。

もう一つの有力説として、禅宗の食事作法である「生飯(さば)」に由来するという説も存在する。食事の前に自分のご飯から少しだけ取り分けて餓鬼に施す作法を「生飯を引く」と呼んでおり、これが転じて「自分の分を取り分けてごまかす」意味になったという見方だ。歴史雑誌や出版・メディア業界の特集記事でも、この魚河岸説と禅宗説の対比は度々取り上げられ、知的好奇心を刺激し続けている。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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