アジアサッカー連盟(AFC)主催大会において、バンコク・ユナイテッドFCのACLでの躍進は偶然の産物ではありません。とりわけサッカーファンの記憶に刻まれているのが、アジア最高峰の舞台で繰り広げられたバンコク・ユナイテッドFCと横浜F・マリノスの死闘です。ハイライン・ハイプレスを標榜する横浜FMに対し、組織的なブロック守備からの電光石火のカウンターで互角の勝負を演じ、第1戦を2-2のドロー、第2戦も延長戦までもつれ込む大熱戦を演じました。
現地メディアや関係者の証言によると、タイサッカー 強さの理由は「個の身体能力頼み」から「欧州基準のポジショナルプレーと規律の浸透」へシフトした点にあります。チームを率いるトッタワン・スリパン監督は、現役時代にタイ代表のレジェンドMFとして鳴らした知将です。彼の綿密なゲームプランニングとトランジションの速さは、強烈なインテンシティを誇る東アジア勢に対しても一歩も引かない試合運びを可能にしています。
さらに、通信大手CPグループ傘下のトゥルー・コーポレーションによる盤石な経営基盤が、長期的なチーム強化を支えています。場当たり的な大型補強に頼るのではなく、チームの戦術思想に合致した実力派の外国籍選手をピンポイントで補強し、国内トップクラスの代表選手と融合させる方針が、近年の目覚ましいバンコク・ユナイテッドFCの試合結果に結実しています。