台風の進路を正確に予測するため、日本の気象庁(JMA)の発表に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)や欧州中長期予報センター(ECMWF)などの海外主要予測モデルを併せて参照する人が増えています。各機関のアンサンブル予報データを比較すると、太平洋高気圧のフチを回るルートのズレや、上空の偏西風の蛇行具合によって、上陸地点の予測に幅が生じる場面も珍しくありません。
2026年現在、AIを活用したアンサンブル予測モデルが気象解析システムに本格統合されたことで、進路の「振れ幅」自体は過去数年に比べて縮小しました。しかし、台風の中心から離れた場所で突発的に発生する「遠隔豪雨」や湿った空気の流入による局地的大雨は、一本の進路図だけでは読み切れません。予報円の「大きさ」は勢力ではなく「確率の広がり」を示している点を再認識しておく必要があります。