南部ヘルツェゴビナ地方の中心都市モスタル。ユネスコ世界遺産である「スタリ・モスト(古い橋)」は、16世紀のオスマン建築の至宝であり、復興の象徴でもある。エメラルドグリーンに輝くネレトヴァ川に向かって、地元の若者たちが高さ24メートルの橋頭から飛び込む伝統的なパフォーマンスは、今も訪れる者を圧倒する。
近年、この地域では環境保全と観光を両立させるサステナブル・ツーリズムへのシフトが急ピッチで進む。ウナ国立公園の清流を下るラフティングや、欧州最後の原生林の一つとされるペルチツァのトレッキングツアーなど、商業化されすぎていない本物の自然体験が世界中のハイカーを引き寄せて離さない。